さて、スタート編では“まず始めること”をお伝えしましたね。
お花屋さんでお気に入りのお花を買ったら、次はお水に浸ける為に「水揚げ」をしなくてはいけません。
今日は水揚げの仕方をよく見るお花3種類タイプ別にご紹介します。
まずは、バラ。
誰もが知っているお花の代表といってもいいのではないでしょうか?
今回は一本に複数輪咲くスプレータイプのバラですが、どのバラでも処理の仕方は同じです。
茎についてるトゲを一つずつ手で取っていきます。
簡単にポキッと折れますが鮮度によっては折れにくいものもあります。
その時はハサミでトゲを切る方が処理しやすいです。
そのあと挿したい器の高さに合わせて葉っぱを取っていき、茎先を斜めにカットします。
バラのようなしっかりとしたお花が咲くタイプは茎が比較的硬く、水分をたくさん吸い上げるため、吸い上げ面がなるべく多くなるようにするために斜めにします。
他にカーネーションや、アジサイなども同じです。
次に、ガーベラ。
一輪でもその存在が大きく、パッと空間を可愛くオシャレにしてくれます。
また色数も豊富で安価なため初心者さん向けではないでしょうか。
ガーベラは茎に水分がたくさん含まれており、断面はストローのような感じです。
なので、バラのように斜めに切るのではなく、まっすぐ切るようにして下さい。
他には、カラーやラナンキュラス、チューリップなど見て触ってもらうとわかりやすいのですが、とにかく水分がしっかり含まれているような茎の花はこの処理の仕方がベスト。
最後に実物・枝物。
今回はヒペリカムを用意しました。
バラと同じように器の高さに合わせて、器の中に入ってしまう葉っぱは全て取り、茎をカットします。
枝、もしくは枝のように硬い茎の場合、斜めでも良いのですが、茎先を叩いて潰してあげたり折ったり、もっと太い枝であれば茎の面を十字に切れ込みを入れるといった処理の仕方があります。
中の繊維が出てきて水が吸いやすくなるからです。
左から、ヒペリカム・ガーベラ・バラです。
水の量はそれぞれの通りです。
少なくてもいけないのですが、多すぎても茎が腐って彼やすくなる原因となります。
ガーベラのような茎に水分がたくさん含まれているタイプの花は比較的水の量は少なめ。
水分量が多いので腐りやすいのです。
水換えは出来れば毎日してあげると喜びます。
つけっぱなしだと切口に菌が繁殖し、水も腐ってしまうので、水を換えた時に茎を1センチくらい切ってあげるとより長持ちしやすくなります。
ここから少しずつ一手間が入ってくるので、読んで「できるかなぁ?」と思う人もいるでしょう。
一輪から始めてみればそんなふうに思うことはありません。
何より、お気に入りのお花は長持ちした方が嬉しいですよね。
そしていかに長持ちさせるか考えながらやっていくうちに、今よりも楽しくなっているはずなんです。
特にお花が咲き始めるこれからの時期、いろんなお花が出回りますから、是非一度いろんなタイプのお花を買って比較してみてください。